尖閣諸島の話題

がんばる巡視船「みずき」

海上保安庁巡視船みずき

港に停泊中の石垣海上保安部所属 巡視船 PS11「みずき」です。
岡山県にある三井玉野造船所で平成12年6月9日に生まれました。当初は福岡県に配属されましたが、平成20年8月1日に石垣島にはるばるやってきました。
通常、巡視船の名前は転属に伴って変わるらしいのですが、この「みずき」のみ名前がそのままになっています。

なにげに港に佇んでおりますが、実は「みずき」には15隻ある「びざん型」の中でも特別な巡視船です。

平成11年3月23日に能登半島沖に北朝鮮の不審船2隻が領海に侵入するという事件が発生します。

海上保安庁は、巡視船艇15隻と航空機12機で不審船2隻を追いかけますが、この不審船が早かった。追いつけなくなってとうとう巡視船のレーダーの外にでてしまいます。

巡視船がおいついていけないので、その後は海上自衛隊の護衛艦「はるな」のみが追いかけました。そうこうしているうちに巡視船との距離が開いた不審船は、おいついてこないだろうと思ったのか突如として止まります。そこで当時の運輸大臣より防衛庁長官に「海上保安庁の能力を超えている」と要請があり自衛隊史上初の海上警備行動がこの時発令されました。

P3-C;海上自衛隊 第5航空軍HPより

P3-C;海上自衛隊 第5航空軍HPより

自衛隊はP-3Cという飛行機から爆弾を投下して、その水しぶきで不審船を停船させようとします。しかしその爆弾を投下する飛行機に自衛隊はなぜか護衛の戦闘機をつけませんでした。そのため監視のため飛んでいた警戒機E-2CがミサイルなどからP-3Cを守るため命懸けで盾となるということも起きたそうです。

しかしとうとう、このような混乱の中、海上自衛隊からも不審船は逃げ切ってしまい北朝鮮の港に帰ってしまいました。これを踏まえて海上保安庁や自衛隊は船の速力を向上させなきゃいかんと考えるようになります。それでエンジンの機能が強化され「捕捉機能強化型」として翌年に誕生したのがこの「みずき」でした。

「みずき」は福岡に配属されますが、その後の平成20年8月に石垣島に転勤します。それから2年後の民主党の政権下で「事件」が起きます。尖閣諸島中国漁船衝突事件です。
みずきは中国の不審船に衝突されながらも僚船の「よなくに」と一緒に不審船を捕まえました。そして平成24年には尖閣諸島沖で領海侵犯した台湾の巡視船と衝突しながらも活動家らを領海の外に出すなどの働きをしています。

平和な島の平和な日常ですが、海上保安庁の皆さんの日夜の努力によって支えられています。

 

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